旅行・小売業界に暗い影 東北の夏商戦
五輪特需の恩恵を受けた家電量販店。液晶テレビなどの販売が伸びた=名取市のケーズデンキ仙台南店東北の夏商戦がほぼ終わった。今夏は燃料費アップが旅行業界に暗い影を落としたほか、小売業界も物価高による消費マインドの低迷で高額商品を中心に苦戦を強いられた。逆に家電量販店は北京五輪が好影響をもたらし、液晶テレビなどが好調。全体として「厳選された消費行動」(東北の百貨店)が鮮明になっている。原油高は、夏休みの海外旅行を直撃した。航空会社が燃料の値上がり分を国際線の旅客運賃に上乗せする「燃油特別付加運賃(サーチャージ)」が7月から大幅に上がった影響で、旅行各社の海外旅行の売り上げは前年割れが多いという。エイチ・アイ・エス東北営業部(仙台市)は「全体では前年並み」だったが、「単価の高い欧米が減り、韓国などアジアの近場が多くなった」という。国内旅行もガソリン価格高騰の影響で頭打ちで、「マイカーで行ける宿泊施設の旅行が減った」と近畿日本ツーリスト仙台営業所。百貨店も厳しかった。東北で福島、山形、青森の3県に5店を展開する中合(福島市)は「遠出の旅行控えで、衣服もバッグも不要という夏だった」と振り返る。特に8月の売上高は前年比5、6%減と厳しく、「五輪のテレビ観戦で消費者が外出を控えた」とみる。7月の東北の百貨店売上高は、前年同月比2.4%減。業界では「物価上昇に伴い、消費者が生活防衛の意識を高めていることが影響した」とみられている。北東北3県に4店ある中三(青森市)は夏のバーゲンは堅調だったが、その前後は婦人衣料が高額商品を中心に伸び悩み。藤崎でも海外ブランドや50―60代の婦人衣料が苦戦した。一方で「五輪特需」に沸いたのは家電量販店。東北でケーズデンキ69店を展開するデンコードー(宮城県名取市)は7、8月で液晶テレビが約4割、DVDレコーダーが約3割伸びた。「五輪の影響で液晶テレビは7月末から伸び、今も出ている」とデンコードー。ただパソコンや冷蔵庫など一部伸び悩んだ商品もあり、「全体では前年をやや上回る程度」という。2008年08月30日土曜日。/table 。
[引用元:
河北新報]
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